呑気症候群または、空気呑気症候群と呼ばれる症状は、近年女性に急増しています。
不安やストレス等が要因とされる、体のトラブルなので、原因などを理解し、早期発見、早期治療を目指しましょう。
【呑気症候群とは?】
無意識のうちに空気をのむ?ことで体にあらゆる不調を引き起こす呑気症候群。
「空気を呑む」とは一体どういう事なのか?
首をかしげる方も多いでしょう。
わたしもその一人です。
なぜなら、人間が息をするのに、空気なんて、無意識に呑んじゃうものじゃないのか?
それのどこが悪いのか?と単純に思ってしまうからです。
無色透明の空気を呑んで、なぜ体に悪い影響を及ぼすのか、具体的に説明します。
正式名称は、「空気嚥下症」。
必要以上に空気をがぶがぶ体内に取り入れることで、次のような症状が現われます。
【呑気症候群の主な症状】
1・胸焼け
空気を多量に呑むと、胃酸や胆汁が逆流します。
そのため胃に近い胃酸や胆汁が口の中に戻ろうとして胸焼けが発生。
最近増えている「逆流性食道炎」と同じ症状が起こります。
2・胃もたれ、不快感
多量に空気を体内に取り入れることで、常に胃が満杯状態。
食事をそれほど取っていないのに、不快感が続き、その結果、食欲が低下、体重が激減することも。
3・ガスやゲップ
体内に留まった空気は、やがてガスへと変わります。
時に体を動かせないほどのガスの膨張が起こることもあります。
4・顎関節症
呑気症候群は、顎関節症が原因となることが多いため、顎やアゴ周辺の痛みを伴います。
さらに、それによる頭痛、肩こり、眼精疲労、首こり、頬の痛みなどがあります。
【原因は?】
主な原因は、ストレスといわれています。
強いストレスを感じると、無意識につばをゴクリと飲み込むことがありますよね。
その回数が多くなると、余計に空気を飲み込んでしまうのです。
その他、暴飲暴食なども、多量の空気を飲み込む原因なので、心当りのある方は、早めに改善しましょう。
ただし、消化器系の異常が原因の場合もありますので、上記の原因を改善しても、症状が長引く場合には、医師に相談しましょう。
【対策は?】
まずは、ストレスを抱えないような対策が不可欠。
適度に体を動かし、汗を流すことで、ストレス物質を上手に体外に排出できます。
運動する時間がなかなか作れない方は、半身浴等で体をしっかりと温めることでもストレスが解消できます。
自分にぴったりのストレス解消法をこの機会に見つけてください。
また、食べ物を良くかんで、ゆっくり食べることで、無駄な空気を飲み込む心配もありませんので、暴飲暴食、早食いは禁物。
さらに、胃酸が逆流するような味の濃い食事、香辛料や脂肪の取りすぎにも注意するなど、食生活に見直しを早速行ないましょう。
それでも、不快な症状が改善しない場合は、別の病気を疑い、早めに詳しい検査を受けてください。
自覚症状があるのに、病院の検査で異常が確認できない場合、思うような治療が進まない場合は、整体や整骨、マッサージなど別の治療法も視野に入れ、早めに不快な症状から脱せるようにしてください。