ぎっくり腰とは、日常生活の何気ないシーンで、突然腰を襲う激しい痛みをいいます。
「急性腰痛症」が正しい診断名で、年齢性別問わず、誰にでもその危険性はあります。
ただ、腰に急に強い痛みをともなうような症状は、ぎっくり腰以外にも、内臓疾患、脊椎の病気なども考えられるので、安易に「これはぎっくり腰だ」と判断しないようにしましょう。
【ぎっくり腰ってどんな症状？】
では、どのようなシーンでぎっくり腰になるのか？
よく耳にするのが、朝の洗顔タイム。
朝起きてすぐ、顔を洗おうと、前かがみになった瞬間、突然強い痛みが腰に・・・。
また、床に置かれている重い荷物を持ち上げようとした瞬間に、突然の激しい痛み・・・。
さらには、オフィスで仕事中、後ろから声をかけられ、振り向いた時に、腰にグギっとした痛みが・・・。
等が、あります。
以上のことからもわかる通り「ふとした瞬間」に腰に強い痛みが発生していることが分かります。
症状は人によって異なりますが、共通しているのが、とにかく「痛い」ということ。
その痛みは、声を出す事も出来ないほどで、しばらくは、その場にじっとするほかない、というのが一般的。
では、体がビクリとも動かせないその状況で一体なにが出来るのかを調べてみました。
【ぎっくり腰になったらどうしよう！】
ぎっくり腰とは、急性の腰痛症で、筋肉が炎症を起こしている状態。
ただ、時間の経過とともに、徐々に症状が和らいでいくので、しばらくは安静にするのが一番の対策です。
万が一公の場で、ぎっくり腰になったら、ゆっくり体を動かし、できるだけ安静になれる安全な場所まで移動しましょう。
その後は、アイシングすることで、痛みを少しずつ取り除く事が出来ます。
通常の場合だと、数時間から半日程度では、痛みは治まります。
その後、2,3日で、自然と元の状態にまで回復しますが、体が少し動かせるようになったら、専門機関で、しっかり検査し、正しくケアしてもらうのが再発を防ぐポイント。
また、場合によっては、別の病気のサインという場合もあるので、一度は詳しく検査を受けるようにしましょう。
ぎっくり腰を専門とする整体、接骨院では、急性期の症状をケアするだけでなく、回復を早める施術、日常生活でできるストレッチ、体操等を指導、アドバイスしているところもあるので、トータルでケアしてもらいたい場合は、ぎっくり腰専門の機関を利用するのがおススメ。
【ぎっくり腰予防法ってある？】
ぎっくり腰予防のポイントは、腰周辺の疲労をためないこと、適度に運動を取り入れて、腰周辺の筋力アップに努めること、です。
特に、デスクワーク等で、長時間同じ姿勢を取っている方は、腰に疲労が蓄積されやすい状態。
その他、長距離ドライバーや重労働、スマホやタブレットなどに夢中になる方も同様に、腰周辺の疲労蓄積からぎっくり腰になることがあります。
腰の疲労回復には、こまめなストレッチ、入浴等があります。
腰をくるくる回したり、前後に屈伸するだけでもＯＫ。
また週に2,3回は、ゆっくり湯に浸かり疲労を取り除くケアもおススメ。
運動による筋力アップには、ウォーキング、スロージョギングが最適。
すでに腰が弱い、痛いという場合は、水中ウォーキングなどで腰への負担を軽減しつつ、腰周辺の筋力アップに努めましょう。
ぎっくり腰は、疲労を取り除き、適度な運動で予防は十分可能です。
無理のない程度に予防に取り組んでください。